税理士になるには何学部がいい?

税理士になるには何学部がいい? 税理士

税理士の試験科目と関連しているのは何学部?

税理士になるためには、大学からの学習が重要です。

その中でも大学の学部選びは特に慎重に選ばなければなりません。

そして、税理士になるために試験科目と関連している学部に進学するのが望ましく、税理士になるには何学部が良いかといえば、次の学部に進むのがおすすめです。

・経済学部
・法学部
・経営学部
・商学部

経済学部は、様々な規模の経済活動について学ぶ学部です。

その経済活動の中に税理士として必要な科目に関係する単位があります。

実際に税理士の受験資格として経済学を履修した者という記載があるため、選択肢として押さえておきたい学部といえるでしょう。

履修科目にミクロ経済学やマクロ経済学があるため、税理士の考え方を学ぶのに向いている面があります。

直接税理士の科目に結びつかない分野があるのも事実ですが、社会に出た際に税理士として活躍しやすくなるでしょう。

法学部は、法律全般を学ぶ学部ですが、税理士の試験と直結する税法についても専門に学べる分野と言えます。

税理士として心得ておきたい商法や経営学法だけでなく事件や問題の解決といった法律的な問題についても学べるのがメリットです。

法律の面から税理士として活躍したいと考えた場合、何学部かといえば法学部といえるでしょう。ただし、税法を重点的に学ぶ必要があるのも事実です。

経営学部は、税理士試験と親和性の高い学部の一つと言えます。
単に経営方法を学ぶだけでなく、企業の仕組みについても学べます。
さらに税理士に必要な会計や簿記、そこからの応用分野である経済学や法学の一部も単位として取得できるので、税理士になるために知っておきたい一連の知識を学部内で学べるメリットがあります。

商学部は、企業活動に必要な学問を学べる学部です。
税理士に直結する分野も多く、会計や税務といった分野も専門で学ぶことができます。
経済学や基礎数学の講義もあるので、商業全般だけでなく税理士の会計分野についても理解を深められるでしょう。
税理士試験と親和性が高い学部と言えますが、法学関連はそこまで重点的に学べるわけではありません。

以上のことから、会計科目に強いのが経営学部や商学部、税法科目に強いのが法学部や経済学部といった傾向があります。
ただし、両方とも十分な理解が求められるため、今紹介した学部を中心にどんな税理士になりたいか、税理士試験の戦略はどうすべきかといったことも視野に入れて選択するのがおすすめです。

>>税理士は何年かかる?

税理士を目指すときの大学の選び方

税理士を目指す場合、一言で言えば先ほど紹介した4つの学部のうち法律学や経済学がカリキュラムに組み込まれている大学を選ぶのがおすすめです。
その理由として、①税理士試験の受験資格の条件をクリアしていること、②より税理士試験に近い分野で研究や学習ができること③税理士の資格取得者が多いこと④大学院に行って試験が有利に進められることです。

税理士試験の受験資格は、国税庁の税理士受験資格の概要から次の2つの条件が挙げられます。
・大学3年次以上で、法律学又は経済学を1科目以上含む62単位以上習得した者
・大学、短大又は高等専門学校を卒業した者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者

このように大学を卒業しつつ、法律学や経済学を学んでいる必要があるのです。

では、法律学と経済学はどのようなものか見ていくと、次の通りになります。

・法律学:法学、法律概論、憲法、民法、刑法、商法、行政法、労働法、国際法などの分野
・経済学:マクロ経済学、ミクロ経済学、経営学、経済原論、経済政策、経済学史の他、財政学、国際経済論、金融論、貿易論、会計学、商品学、農業経済、工業経済などの分野

いずれも先ほどの4つの学部で単位を取得していけば条件をクリアできますが、大学によってはまれにクリアできないケースもあるので注意が必要です。

2つ目の税理士試験に近い分野で研究や学習ができることも重要です。
理論上、法律学や経済学は人文学部や理工学部でも履修できます。
事実1科目以上履修していれば受験資格ア得られるからです。
しかし、それらの学部で税理士を目指している人は少なく、カリキュラムも税理士試験とは違った分野であることも多くあります。
そういった状況では税理士試験をまったくの独学で学ぶのと変わりません。
また、目標を同じにする仲間もいないので、モチベーションの面でも不利と言えます。
さらに研究や学習が税理士試験とは別の分野なので、大学で学んだことが税理士に役立たないケースもあります。

3つ目の税理士資格取得者が多いことも重要です。
先ほどの学部は、環境を整えていることも多く、現役大学生の資格取得者数を公表している大学すらあります。
こういったところは、大学でも税理士試験に向けて講師を招聘している所や、税理士の大学OBがアドバイスをしているところもあります。
また、冒頭でお話しした4つの学部の中には、資格取得をサポ―トする講座やコースを設置を設置しているところもあるので、そういった大学を探してみるのもおすすめです。

最後が大学院へ進学することで試験が免除になるという手段を取りやすいのが4つの学部です。
税理士試験には科目免除制度があります。
この制度の1つに大学院の修士課程で、なおかつ税理士試験で一部科目に合格しているという条件で審査に通るという条件のもと、税法の科目または会計の科目が免除されるというものです。
この大学院における条件は、法学、経済学、経営学・商学系の研究科や会計大学院といった大学院で修士論文を書いている、あるいは単位を取得しているといった点です。
さらに踏み込んで解説すると次の単位が挙げられます。

・税法に属する科目(所得税法や法人税法など)を4単位以上:税法2科目が免除
・会計学に属する科目(簿記論や財務諸表論など)を4単位以上:会計学1科目免除
※いずれも修士論文の演習やゼミは含まれない。

これらの大学院への進学が有利なのが、やはり4つの学部ということになります。
何学部でも理論上は税理士試験の科目免除ができる大学院に進学できますが、4つの学部に比べると学習面などで不利になることも少なくありません。

>>税理士は独立しても食えない?

大学在学中の税理士試験の合格率

大学在学中の税理士試験の合格率は1%に満たないのが現実です。
税理士試験で税理士免許を取るには5科目すべてで合格する必要があります。
このすべて合格するレベルに達している大学在学生が年間わずか数名だけだからです。
大学在学中に受験をするのは毎年1,000人を超えているので、そのうち数名ということを考えると在学中に税理士の免許を取得するレベルに達するのは難しいと考える方もいるかもしれません。

しかし、1科目合格といった部分的な合格でも何年もかけてトータルで5科目合格すれば試験に合格となります。
そのため、大学在学中に1科目合格あるいは数科目合格を目指すといった方法を取ることも有効です。
この部分的な合格を含めると、大学在学中の税理士試験の合格率は30%程度になります。

つまり、大学在学中に少しずつ合格させていき、卒業後に残りの科目に合格するといった戦略を取れば、より有利に税理士資格を取得できるでしょう。

税理士になるには何学部が良いかということを知っておくことももちろん重要です。
しかし、さらに考えを進めて冒頭の4つの学部の在学中に1科目でも合格させておき、卒業後に会計事務所や税理士事務所に勤務しながら残りの科目を合格するといった方法や大学院に進んで科目免除を狙う方法が現実的といえるでしょう。